会社を興してみて

いま現在、飲食業またはそれに関する卸売業など飲食にまつわる事業で働いている方のなかには、いずれは自分の店をもちたいと考えているのではないでしょうか。

私もそういう1人でした。

のちにハンバーガー界で名だたる方になるお店が出来立ての頃に偶然アルバイトで入り、横で料理人としての本質を見させていただきながら、その会社の役員となって、お店の運営に関わりました。

その後、国内のブリトー会社から複数ある店舗の立て直しをしてほしいと言われ、ハンバーガー時代の知見をもって、スタッフたちをまとめ立て直し、翌年からは役員として会社の発展に尽力しました。

そして、コロナが流行り出した2020年に退職し、翌2021年に自分の会社を興しました。

2月28日に下北沢でピコデガヨをオープン。2023年に土地再開発のために閉店し、同年3月18日に原宿で再オープンしました。

私の場合は、最初は直営店かフランチャイズで増やすつもりで始めましたが、メキシコのイズムと触れ合ううちに、手作りの料理の素晴らしさに自分自身がのめり込み、当初の目的をすっかり忘れて今のピコデガヨを末長く存続させたいというふうにかわりました。

1人でお店を回す限界までやったこともあります。稼げたお金は少なくなく、素直に嬉しかったですが、これがどう逆立ちしてもリミット。組織運営を目指さなくては、長くは続かないと思いました。

今は、閉店時間を20時から17時に短くして、12時から17時の5時間で勝負をしています。

会社を興してみてよかったことは、自分の判断で舵を切れるようになったことです。ただしガス欠になったら終わり。小さな舟なので、やることも多いし、まだまだ発展途上です。

それでも、開業のたいへんさ、物件取得のたいへんさ、オープンしてからのたいへんさ、組織作りのむずかしさなど、お店の料理や味以外でも、あまたの困難と向き合ってきました。これから会社を興してお店を出店してみたいと考えている方へ、具体的、経験的なアドバイスができるかと思います。

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